わからない問題を解くのに時間をかける意味①
問題を解くのに時間をかけた方がいい単元とは?
勉強は時間との闘いでもあります。なるべく効率的に行った方がいいことは間違いありません。
しかし、中には時間を度外視して取り組んだ方がいい単元もあります。その一つが方程式の文章題です。
方程式の文章題は自ら式を立てる力が要求される
計算の単元であれば、計算方法を知ってそれができるようにひたすら練習すればいいのですが、方程式の文章題はそうはいかないところがあります。
問題を読んで、それに沿った式を立てて解く必要があります。もちろん、一緒に問題を解いて「こうやって式を立てればいいんだよ」と教えることはできます。しかし最終的には、お子さん自身が式を立てる力をつけないといけないのです。
そのためには、お子さんが自分の力で式を立てる経験を多く持つ必要があります。
最初わからいなと思った問題もよく見たら式を立てることができた、という経験も必要です。
そのような経験をお子さんがする時に、周りにいる大人はあまり手助けすることはできないのです。お子さんが問題を解くことができると信じて見守ることしか基本的にはできません。100歩譲って、お子さんが悩みに悩んで出口が見つからなさそうなときに、ほんの一言ヒントになるかならないかのようなことを声がけしてあげるくらいです。
お子さんも親御さんも辛抱強さが求められるところですが、そのようにやってお子さんが方程式の文章題の苦手を克服した、苦手ではなく得意にすることができたという経験が得られれば、それはお子さんにとってかけがえのない経験となるでしょう。お子さんが成長していつか人の親になった時にも活かされるような経験だと思うのです。