暗記のコツは「思い出す回数」を増やすこと
「勉強は書いて覚える」というのは昔からよく言われていることです。
これに対して「書いて覚えるというのはウソ」という考え方もあります。
結局何が効果的なのでしょうか?
大事なのは「思い出す」という作業
書いて覚えるというのは、自分の経験としても確かに効果があると思います。
しかし、それだけでは十分ではないと思うのです。
大事なのは、自分が覚えているかどうかを確認しているかということだと思うのです。
覚えていなければ改めて覚えなおす、その繰り返しが大事だと思いますし、記憶した内容を長期記憶化していくプロセスではないかと思います。
お勧めする「サンドイッチ学習法」
当教室では、暗記物の学習については「覚える」という作業のあとに、ワンクッション挟んでから確認テストを行う、いわゆる「サンドイッチ学習法」をよくやっています。
よくやっている・・・
と少し曖昧な表現なのは、この方法は人によってはキツイ方法でもあり、すべての人に当てはめていくことが難しいからです。覚えるのに精いっぱいという場合には、覚えるという部分に力を注いでもらっています。
この方法は効果的なので、一日の勉強時間の中だけではなく、次の日に、あるいは一週間後になど、よりハードな「サンドイッチ」を設定することも有効です。
サンドイッチ学習法は自分なりの工夫が必要
最近ではAIがその人の記憶曲線を記録しておいて、適切なタイミングで出題してくれるアプリなどもありますが、これを使いこなすにはお子様が自分でデータを入力しなければならず運用にすごく手間がかかります。そういった点でまだまだ実用的ではないように思います。
大事なのはお子さんなりに、「もうそろそろ忘れてしまっているかもしれないから不安だな」と思って復習しなおしたりする気持ちではないでしょうか。そこから発展して、「自分はこのくらいやらないと忘れてしまいがちだから、こんなタイミングで復習していこう」などと考え、自分なりの計画を立てていく、やり方を考えていくことではないでしょうか?この領域にお子さんが到達していれば、漢字や英単語等、少なくてもこういう超基本的な点については心配なく見守っていられる状態になるのではないかと思います。
当教室ではセルモ学習システムをはじめ、複数のシステム系の教材を運用していますが、こうした教材が持つ「落とし穴」に十分留意して、それぞれのお子様なりの「サンドイッチ」を見つけるべく指導にあたっています。