勉強しなさいと言われると苦しくなる
こんにちは、個別学習のセルモ 練馬関町教室の芝田です。
今回は、親であれば誰しもが口にしてしまう「勉強しなさい」について考えていきたいと思います。
「笑え」と言われて笑う人がいるのか?
このテーマになると、つい思い出してしまうことがあります。
私は会社員時代、社内の研修を企画運営する仕事をしていた時期がありますが、その時の上司によく言われたことがあります。
「笑ってみろよ」でした。2~3回は言われたと思います。
その上司はとても情熱をもって仕事をする人で、研修に来る社員のことを大事に考え、それはもう数えきれないほどのアイデアを繰り出すエネルギッシュな人でしたが、部下に対してもエネルギッシュで勢い余っていろんな話の流れの中でこんな風に言われたこともありました。
正直つらかったです。笑ってみろよと言われて笑えるわけないじゃないですか?笑えるとしたら、それは恐怖心というかスレーブな状態だからできることですよね。
と、話はかなり脱線してしまいましたが、人は何かを強制されると「心理的リアクタンス」というものが働いて、自由を制限されたような感情を抱くと自由を認識したいがゆえに反対の行動をとる傾向があるそうです。
そうは言っても親としてはつい言ってしまう「勉強しなさい」。何かこの言葉を言わなくても済む方法はないものでしょうか?
お子さんに宣言してもらうのはいかがですか?
なかなか特効薬というものはないのですが、一つの提案としては「いつから習勉強するのか」お子さん自身から宣言してもらうというのはいかがでしょうか?
これも上記の上司から教わったことなのですが、人は自分が言ったことであればその通りにやる可能性が高いのだそうです。その原理を利用して、お子さんに「今日は何時から勉強するの?」と聞いて答えてもらうのです。
一回でうまくいかなかったとしても繰り返し聞いていけば3回目ぐらいには勉強しだす可能性はだいぶ高くなると思います。
これも多用し過ぎると、お子さんにパターンがばれてなかなか宣言しなくなる、質問されると逃げ出すといった新たなパターンを生み出すこともあるので、いろいろな方法の一つとして使ってもらえると良いと思います。
最後に一言、「学習習慣の問題は一筋縄ではいかない」という認識をもってお子様に接していただくのがもう一つ大事なことかもしれませんね。頑張ってください!