小学生時代とは違う「中一ギャップ」に備えよう
皆さんこんにちは、個別学習のセルモ 練馬関町教室の芝田です。
今回は、「中一ギャップ」について考え見たいと思います。
中一ギャップとは?
「中1ギャップ」中1ギャップとは、中学進学時に、今までの小学校で過ごしてきた生活パターンに対応することができなくなってしまう現象の事です。具体的には授業の内容が理解できなくなったり、状況がエスカレートすると学校へ行きたくなくなってしまう現象のことです。
塾の現場から見た「中一ギャップ」に陥ってしまう原因とは?
塾でも様々なケースに遭遇することがありますが、主には次のような原因があるように思います。
体力面が原因の場合
中学校で部活動に入ったはいいものの、部活のスケジュールがあまりにも大変で勉強にまで手が回らなくなってしまうというケースです。特に球技系の部活の場合は練習時間が長くなる傾向があります。さらに強豪校であったり顧問の先生がとても熱心な場合には、土日に試合が入ったり、練習スケジュールが複雑になったりしてますます対応が大変になります。
勉強面が原因の場合
小学校までは勉強が苦手な子も内容を理解できるようにと有形無形のサポートを先生がしてくれたと思いますが、中学ではそのような配慮がほとんどなくなってしまいます。
このような環境の変化の中では、小学生時代とは違ったレベルの頑張りが中学校では求められるようになってくるのですが、その変化にお子さんが対応できない時、中一ギャップが起きることがあります。
人間関係が原因の場合
また、小学校と中学校では同級生とのつきあい方も変わってきます。周りが急に大人っぽく感じてしまったり、逆に幼く感じてしまったりすることもあるでしょう。さらに他の学校から同じ中学に来た人たちとも新しい人間関係をつくらなければならないという緊張感や、「中学校で友だちができるかな」と漠然とした不安をきっかけに調子を崩してしまう子ともあります。
中一ギャップにどのように対応すべきか?
中学校生活に対応できるように部活動選びは少し慎重に
上記の様に、中学校生活は小学校と比べ相当ハードになっていきます。親御さんから見て体力面が心配だなと思うのであれば、部活動選びは少し慎重になった方がいいかもしれません。
お子さんが既にそのスポーツや習い事をやっていて、中学でも頑張りたいという気持ちが強いのであればその気持ちを尊重するべきだと思いますが、もともとそのような思いはなく「何となく面白そうだから」と練習がとてもハードな部活に安易に入ってしまった場合、勉強への影響は結構大きくなってしまうことがあるでしょう。
微妙な判断が求められるところではありますが、部活動選びは少しウォッチされた方がいいかもしれません。
家庭学習の習慣をしっかりつけておくこと
勉強面では中学校入学前に家庭学習の習慣をつけておくことはとても大切になっていきます。なぜなら部活動やその他全般的に生活パターンが大変になる中で、勉強の習慣も同時につけていくことは大変だからです。小学校卒業の段階では毎日1時間以上勉強する習慣をつけておくことがとても大事です。
また、中学では小学校とは違った頑張りのレベルを求められるんだということを、中学入学前にお子さんにきちんと認識してもらうような働きかけも大事です。
お子さんの様子をきちんと見ること
お子さんが中学での人間関係に不安を覚えている場合、いろんなところでそのサインを出しているはずです。塾でよくみられるのは、いつも正解しているような問題が正解できなくなる、などがあります。塾でさえこのようなサインが見えるわけですから、ご家庭であればもっといろんなサインが出ているはずです。
そういったお子さんの状況をウォッチすること、またご家庭ではお子さんがくつろげるようにリラックスした雰囲気を作ることや、お子さんが何か話を聞いてもらいたそうであればきちんと受け止めて聞いてあげることが大事になってくるでしょう。