一点突破
こんにちは! 個別学習のセルモ 練馬関町教室の芝田です。
中学生の勉強はとかく5教科全体で評価をされがちです。そのことからも当教室では5教科指導を基本としております。ですから、「好きな教科、得意な教科はどんどん伸ばし、苦手な教科はそれなりに頑張れる」のがいいと考えております。
しかしながら、お子様の学習状況によっては最初からそのようにはできないということもあるでしょう。そこで、今回は「一点突破」という考え方をお伝えしたいと思います。
一点突破の考え方
科目は何でもいいのです。
ある科目で、そのお子さんにとって「大成功!」、「手ごたえ大あり」の結果を得るのです。
これまでテストで60点台しか取れていなかったのであれば、100点取ればもちろん大成功だと思いますが、90点台でもかなりの手ごたえを感じるはずです。そういう結果をもぎ取るのです。
そしてその成功体験をエネルギーとして次の「一点突破」を目指す、という考え方です。
「一点突破」という言葉は、経営の世界でランチェスター戦略という考え方でよく用いられる言葉かもしれません。零細企業や中小企業が大企業に勝つためには大企業にとっては手の出しにくいニッチな市場に経営資源を集中して勝利を収めていくことが戦略の一つだというものです。
上記で私がお伝えした「一点突破」はこれとは少し違うように思いますが、一つの成功を次の展開に活かしていくという点では同じところもあるかもしれません。
「一点突破」成功のコツは?
お読みいただいてもわかるように、成功体験は本人がどう感じるか?がとても大事なポイントです。
先程、90点以上であればかなりの手ごたえを感じるはず、と記載しましたがお子さんによってはもっと低い点数でもそのように感じるかもしれません。要は点数は極論するとどうでもよく、「お子さんがその結果を成功体験と感じるかどうか」がポイントとなります。
その意味では、親御さんの声掛けがとても重要です。あまりやってほしくない声掛けをいくつか挙げておきます。
✔この科目は頑張ったけど、〇〇の結果はイマイチだったね
✔この次はもっと頑張ろうね
みたいな言葉です。こういう声掛けは、下手をすると「今回の結果ではまだ駄目なんだ」という認識をお子さんに植え付けてしまう可能性があります。それでは意味がないのです。「よかったね」、「頑張ったね」とその結果に対してとにかくプラスの言葉をかけてあげて、お子さんに「これは成功体験だったんだ」と思ってもらえるように全集中してほしいのです。
これに成功すればお子さんは自然に次の目標を探し出し、それに向かって自分から勉強していくようになるのではないでしょうか?参考にして頂けたらと思います。