高校入試を控えた中学3年生 夏の受験勉強を成功させる3つのポイント
今年はコロナの影響もあり、受験対策を心配されている親御さんも多いのではないでしょうか。
近い予定のところで言えば、夏休みをいかに過ごすべきかも気になるところだと思います。
高校受験は「内申対策」と「入試対策」を全体のスケジュール観をもって取り組ことがポイントとなります。今回は、先々を見据えたうえでの夏休みの勉強について、いくつかポイントをお伝えいたします。
高校入試までのスケジュールの全体観を定める
まず、入試の時に見られる内申がどの時期までなのかで、スケジュール観が異なります。
内申に考慮される定期テストがあるうちは、成績UPに向けて戦っていく必要があります。内申に考慮される定期テストが終わったならば、あとは入試対策に全力投球していく、これが基本になります。
東京都の場合
東京都の場合は、2学期の期末までです。もし、11月に期末試験があるとしたら、その試験終了後は入試対策に集中するスケジュールとなります。この時期の入試対策というのはずばり過去問にガンガン取り組むということです。
過去問にガンガン取り組もうというときに、未学習の箇所があると勉強のテンポが鈍ってしまいますよね。ですから、2学期期末試験終了後には中学3年間の勉強は一旦終えているというのが理想的です。夏休みの勉強もこの辺を意識して計画していくといいでしょう。
3学期の成績が含まれる場合
こちらの場合は、内申対策も最後の最後まで戦いきっていく必要があります。
また、早い段階から入試対策に軸足を置いたスケジュール観で取り組むことをお勧めします。つまり、
入試対策が基本にあって、その途中過程で定期テストという腕試しの機会がある、
入試対策をベースとして勉強していたら学校の成績も上がってしまったと
いうようなスケジュール観・勉強観です。過去問その他を上手く活用した勉強が求められます。
高校入試 内申点向上のための定期テスト対策
ここからは、どちらかと言えば3年2学期までの定期テストで内申点が定まる場合を想定した対策をお伝えします。
5教科3以上の場合
ポイントは「2学期になったら定期テスト対策に集中できる環境を作る」です。
テスト範囲が発表されるのは2週間くらい前ですよね。そのテスト範囲に対して未学習の箇所がなければテスト勉強に集中できます。
そのような状態を、勝負の2学期全期間にかけて作り上げていくにはどうしたらいいか、
それは、「先取りでなるべく終わりの方までうっすらとでも理解している状態を作る」ということです。夏休み中の先取り学習がとても重要になります。夏休みで中3の学習範囲はほぼ終了するような計画を立てましょう。
5教科で2の教科がある場合
ポイントは5教科で3以上の場合と同じなのですが、苦手教科の場合は、先取り以前に1、2年の復習をしっかり行うことが必要な場合もあるでしょう。
そこで、このような場合は先取りについては「2学期の中間テストまでで想定される範囲まで」として1、2年の復習とバランスを取りながら勉強していくのが良いでしょう。
英語が苦手な人は要注意
英語が苦手という人はもちろんですが、「英語の成績が伸び悩んでいる、パッとしない」という人もここでは含んでいます。
英語は実は苦手、伸び悩みの原因を明らかにするのがとても難しい科目です。単語・熟語が不足している場合もあれば、文法の理解が中途半端、長文が苦手、英作文が苦手と要因はいくつか考えられるのですが、そのうちのどれが根本原因であるといった絞り込みをするのが難しい、あるいはいくつかの要因が重なっている場合もあります。
いくつかの要因が重なっている場合には「全体を底上げする」ことが必要で、その為には量をこなすことが必要、つまりは対策に時間がかかるということになるのです。
ですから、英語対策に必要性を感じている人は時間を十分に確保できるよう、早目の対策が必要です。
また、ある程度の成績を取っていて「伸び悩み」が課題である場合は「普段よりもレベルが高い問題にチャレンジする」をお勧めします。
「伸び悩み」の場合、一つ考えられるのが「自分はこのレベルまで理解していればいいだろう」と無意識のうちに決めつけてしまっていて、それが成績の伸び悩みにもつながっているということです。
このような場合は、一つレベルの高い問題をこなすことで、「ここまでわかっていないといけなかったのだ」という気づきを得ることが有効になります。
高校入試対策
それでは、中3生のもう一つの柱である「高校入試対策」について、いくつかのポイントをお伝えいたします。
1,2年までの知識が長期記憶化されているか
高校入試で出題される範囲は、3年だけではなく1~3年全体が範囲となります。1~2年で学習した範囲が長期記憶化されていれば復習時間はそれほどかからないでしょうが、忘れてしまっているという場合はしっかり復習する必要があります。
早めの模試チャレンジで自分の傾向をつかもう
では自分の知識が長期記憶化しているのかそうではないのか、それを確認するには各地域で実施されている模試を活用するのが有効です。模試である程度の点が取れて、自分自身でも知識が定着しているなと感じれば、1、2年の復習にそれほど時間をかけなくてもいいでしょう。
1,2年の復習をするなら夏がラストチャンス
逆に、模試などを受けて「1、2年の復習はちゃんとやらなければいけない」と感じたのなら復習しなければいけません。1,2年の復習の時期としては、夏休みは絶好の機会です。というか、この時期を逃すと以降まとまった時間を取るのは難しくなってしまいます。
1,2年の復習ができる問題集を選んで行うといいでしょう。そこでのポイントは、「なるべく薄い」、「キーワードなどを書き込む式」のものを、「できれば2周」するといいでしょう。このような単純な取り組みが記憶の定着につながっていきます。
1,2年の知識が定着しているなら模試過去問で得点力UP!
1、2年で学習したことがある程度定着しているという場合は、より実戦的な形で復習していくといいでしょう。お勧めは、「模試の過去問題集」や「入試の出題パターンで作成されている問題集」などで復習していくことをお勧めします。
そうすることで
「実際に入試ではこういう形で出題されるのだ」
ということが実感できるので、復習に魂が入りやすいというメリットがあるのです。
そしてさらに、あるものを追加すると復習のクオリティーがグーンと上がるのですが。。。特に理科、社会のまとめにとても効果的です!
気になる方は、お問い合わせください。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
まとめです。
・夏休みの予定は、受験勉強全体のスケジュール観を持ったうえで考える
・2学期の内申対策は、現時点での内申状況を踏まえつつ夏休み中に先取りの計画を立てる
・入試対策としては夏休み中は1,2年の復習に充てるの
じっくりやるなら1,2年用復習教材を2周、
実践的にやるなら模試過去問を使って魂の入った復習を
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